トラにもウマにも走っては勝たれへん。
高知(地元)で歌を歌うということは特別だ。
やりますよ!と声高に言ってしまうと昔から知ってる人や親族も来てくれたりする。(ありがたやありがたや)
僕のあんなことやこんなことまで知ってる人の見てる前で歌うことになる訳だ。
例えるなら親の前で下ネタを言うような小っ恥ずかしさがあるのだ。言ったことないけど。
そして中途半端なことはできないという怖さもある。まあそれはどのライブでも同じなんだけど。
殊更地元ではしょぼいライブやってしまうと、すぐこうなる訳だ。
「もう戻って来いよ。高知に。(永遠に)」
と。
とまあ一年くらい前まではそんな思考でいたものだから、高知では割とひっそりとライブをしていたように思う。
だがこのままではだめだ。ダイスケくん。まひるくんも。
トラウマというほどの大袈裟なものではないけれど、トラウマからは逃げても逃げても逃げきれないものと相場は決まっている。
トラにもウマにも走っては勝たれへん。
じゃあどうするか。
立ち止まって振り返ってカウンターパンチをかましてやるしかないのだ。
えっ?虎にも馬にもパンチなんて効かない?
(漢字にするとより強そう…漢字すごい)
ずたずたにされちゃうのがオチだ?
何とか走って逃げて、奇跡的に道端に転がってた車に乗り込んで逃げおおせるって?
馬鹿たれ。くそったれ。
どこ見てんねん。ぼけ。あほんだら。
カウンターパンチじゃ倒せなくても今の僕には一本の槍があるじゃないか。
多分それはなんだって倒せるし、なんだって守れる。
それを再確認できた。
ほんとにありがとう。みんな。
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