真昼ハ想フ。

日々をちょっとだけうまく泳ぐ為のキヅキを

路上ミュージシャンの女の子を泣かせてしまった話

路上ライブを聴くことが時々ある

 

自分がやることは最近はあまりない

 

先日の高知X-pt.のライブの打ち上げ終わりのこと。

 

ほろ酔いで仲間たちと宿泊先に移動していると、アーケード街の暗闇に紛れてギターを片付けている路上ミュージシャンの女の人と遭遇した

 

「一曲だけ聞かせてください!」

 

と、もう帰ろうとしている彼女に僕らがお願いするとちょっと恥ずかしそうにしまいかけのギターを引っ張り出して彼女は歌いだした。

 

聴きながらなんか悩んでるなぁ。辛そうだなと。

 

そんな風な印象を持った。

 

僕もそんな時期があった。

 

 

なんか無性に一曲歌いたくなったのでギターを貸してほしいと伝えると快く貸してくれた。

 

OLさんとバンドマン を歌った。割とジャカジャカやる曲。

 

で、どういう流れかもう一曲落ち着いた曲を歌った。多分僕が勝手に歌いだした。。。

 

「夕暮れ時、二人の影、三番ホームで」

 

をぽろぽろと歌った。

 

真っ暗なアーケードにはつま弾くギターの音も、語るように歌う声もよく響いて少し歌がうまくなった気がした。

 

真っ暗闇に夕日が見えた気がしたくらいだ。

 

歌っている時終始目を瞑っていたのだけれど、路上ミュージシャンの彼女とわかれたあと、ドラマーのヤチヲくんから

「あのコ隣で歌聴きながらボロボロ泣いきよったで。」

と聞かされた。

 

彼女にとってタイムリーな内容だったのか、単に心が弱っていただけなのかわからないけど、なんとなく歌ってよかったなぁと染み染み思った。

 

歌で泣けるなんていいじゃないか。

 

そういやライブ帰りに歌を思い出して泣いたって言ってくれた人もいた。

 

 

 

 

高知は日本で一番桜の開花が早かったらしい。

 

 

彼女の春もすぐそこまで来てると願ってやまない。

 

 

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